社会不安に陥れていくコロナウイルス。感染拡大を食い止めるために国民一人ひとりの意識が求められているなか、サウナをこよなく愛するサウナーの皆さんも心配しているはず。
サウナ通いはどうなるのか?
例のクルーズ船ではサウナを利用した人が感染したと報道が独り歩きしていますが、サウナが感染源と断言することができないのはこれまでの情報によって誰でも理解できるはず。
それでも心配になり、通いたいけれど躊躇ってしまう。そんなサウナーと繋がりたい。
サウナでコロナウイルスを撃退することはできない
白湯を飲むことでコロナウイルス感染予防ができるデマで惑わされた日本がある以上、ひとつ断っておきます。
サウナでコロナウイルス感染者を治療、もしくは撃退することはできません。
症状があるのであれば、厚労省の方針に従い相談をしてください。
サウナがコロナウイルス感染リスク条件にあてはまる
厚生労働省が発表している情報として
これらが集団感染の共通点としています。そうみるとサウナは該当します。
ただしサウナはウイルスの活性化を抑える場所でもある。現状の情報から見ていきましょう。
医学的根拠としてあるサウナとウイルスの関係性
「インフルエンザの感染予防に温泉が有効であるか?」。とある温泉でフォーラムが開催された時、とある国立大学の教授は「有効」と断言したことがあります。
その根拠として、インフルエンザウイルスは「温度20度以上湿度50~60%」で極端に感染力が下がるから。(温湿度をセットで見ることが指数として重要)
サウナでみると、乾式サウナが平均80~90度・湿度が10~30%(施設による)。「サウナがインフルエンザ予防に効果あり」と認識されているのは、ここを根拠にしていることがわかります。
気になるのは湿度ですが、それでも80~90度の高温ですのでウイルスの不活性化に貢献していることになるでしょう。
スチームサウナはウイルス不活性化の好条件
もくもくの湿気が充満しているスチームサウナ。温度40~60度・湿度は80~100%と言われていますので、極端に感染リスクを下げることができる場所です。
脱衣所や施設内休憩所は感染リスクが高くなる
大浴場やサウナになるとウイルス感染へのリスクが極端に下がる場所となりますが、それでも安心は禁物です。
脱衣室や施設内の休憩所は感染リスクが極端に上がってしまいます。
クルーズ船でサウナを楽しんでいた報道がひとり歩きしていますがその過程によって感染した可能性があるように、サウナによって感染リスクは下げることができるけれど、サウナに行く過程で感染するリスクがあることは十分認識しておくべきでしょう。
未知のウイルスがコロナである以上「わからない」が答え
あくまでもインフルエンザウイルスによる条件下にて、サウナに感染予防効果があることになります。
しかしコロナは未知のウイルスの領域ですので、そのまま受け取ることはできません。
国民それぞれに高い予防意識が求められ、サウナに魅せられる人たちも現役世代が多いことから、感染拡大を食い止めるにはそれなりの姿勢が求められることになるでしょう。
体調が悪い人はいかないことが大原則
体調が悪い人は行かないことがサウナの大原則となっていますが、これを遵守することによって集団感染を防ぐ場所にし、サウナーたちが自ら守れる場所となるかもしれません。
しかしこのような報道もあります。
無症状の人にも発症者並のウイルスを検出
感染をしたけれど発症をしない人もいるのがコロナウイルス。そしてこのような報道も。
体調が悪くないからサウナに行ったとしても、無症状でも発症者並のウイルスを検出していたことが研究として発表されている以上、サウナどうこうではなくどこにでも感染リスクがあります。
サウナはウイルスを不活性化させる場所になりますが、無症状の人も訪れている可能性がある場所になることを忘れてはいけません。
行政もサウナのことまで手が回らない現状だからこそ
とある場所で働いており、先週あたりからサウナについて然るべき場所に相談しようとしましたが、そんな雰囲気ではありませんでした。
現時点ではサウナとコロナウイルスの関係は、良いようにも見えるし、だからといって確実に安全な場所と断言することができないのが結論です。
そもそもまだわからないことが多いコロナウイルスである以上、サウナに感染予防の効果があるのかどうかも不明。サウナとコロナウイルスの関係は、研究テーマの段階と言えるでしょう。
現状ではサウナーにとって答えがありません。
サウナによって心も体調の変化を感じ生活が変わった人にとって、もやもやする辛い日々となりますが、意識を高めなければならない時期です。
サウナ施設も苦しい日々になることも予想されます。「終息したらホームのサウナ施設を応援する意味が通いまくる」のが、今のところ定石になると感じます。
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