デュタステリドの隔日服用は可能なのか?半年間の検証結果
「デュタステリドを毎日飲まなきゃいけないの?」「経済的な負担を減らしたい」「副作用を軽減したい」──そんな悩みを抱えている方は多いはずです。
僕自身、デュタステリド(ザガーロ)を1日おき(隔日)で半年以上服用してきました。結論から言えば、1日おきでも現状維持は可能でした。
この記事では、以下の内容を実体験に基づいて詳しく解説します:
- デュタステリドを1日おき(隔日)に服用した結果
- 2日おき、3日おきの服用実験とその効果
- フィナステリドやミノタブの減薬との違い
- 減薬するメリット・デメリット
- 医学的根拠と注意点
現在の治療状況(2025年11月時点)
- デュタステリド 0.5mg:1日おき〜2日おきで服用
- ミノキシジルタブレット 5mg:毎日服用
- 個人輸入と医療機関の併用
- 状態:維持期で安定
デュタステリドとは?なぜ隔日服用でも効果が期待できるのか
デュタステリドの基本情報
デュタステリドは、AGA治療薬として知られるザガーロや前立腺肥大症治療薬アボルブの有効成分です。
フィナステリド(プロペシア)の上位版とも言われ、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では最高の推奨度で評価されています。
フィナステリドとデュタステリドの違い
| 項目 | フィナステリド | デュタステリド |
|---|---|---|
| 阻害する酵素 | 5α還元酵素II型のみ | 5α還元酵素I型・II型の両方 |
| DHT抑制効果 | 約70% | 約90%以上 |
| 血中半減期 | 約6〜8時間 | 約3〜5週間(最長約5週間) |
| 発毛効果 | 標準的 | フィナステリドの約1.6倍 |
| 効果持続時間 | 短い | 非常に長い |
なぜデュタステリドは隔日服用でも効果が期待できるのか
デュタステリドの最大の特徴は、血中半減期が約3〜5週間と非常に長いことです。
半減期とは? 血中濃度が半分になるまでにかかる時間のこと。半減期が長いほど、体内に薬が長く留まります。
隔日服用が可能な理由:
- 長期間体内に留まる → 1日飲まなくても血中濃度が急激に下がらない
- I型・II型両方を阻害 → より強力にDHTを抑制
- 効果の蓄積 → 継続服用により安定した血中濃度が維持される
ただし、医学的エビデンスに欠ける方法であるため自己判断で行うことはお勧めできませんという医師の見解もあることは理解しておくべきです。
【実験1】デュタステリドを1日おき(隔日)に服用した結果
検証期間と使用した薬
検証期間: 約半年間(2024年5月〜2024年10月)
使用した薬:
- クリニック処方のザガーロ(デュタステリド0.5mg)
- オオサカ堂から個人輸入したデュマン(デュタステリド0.5mg)
1日おき服用の結果
髪の状態の変化
| 観察項目 | 変化 |
|---|---|
| 抜け毛の量 | 大きく変化なし |
| 頭頂部のハリ・コシ | むしろ強くなった実感あり |
| 全体的なボリューム | 維持できている |
| 生え際 | 後退なし |
| 見た目の印象 | 変化なし |
フィナステリド減薬時との明確な違い
過去にフィナステリドを減薬した際は、明らかに以下の変化がありました:
- 抜け毛が徐々に増加
- 頭頂部のボリュームがゆっくりと低下
- 約2〜3ヶ月で見た目にも変化が現れた
しかし、デュタステリドの1日おき服用では、このような変化は一切ありませんでした。
個人輸入品でも維持できた
クリニック処方のザガーロが切れた後、約5ヶ月間は個人輸入品(デュマン)を使用しましたが、それでも状態は維持できました。
注意: 個人輸入は自己責任です。偽物や品質が不明な製品のリスクがあり、正規の販売経路から購入した薬剤でなければ、品質が担保されません。必ず最初は医療機関で処方してもらいましょう。
AGA治療経過写真(2019年〜2025年)
デュタステリドに切り替えてから、継続的に状態を維持できています。詳細な経過写真をご参照ください。
【実験2】デュタステリドを2日おきに服用した結果
検証内容
1日おきで維持できたため、さらなる減薬を試みました。
検証期間: 約1ヶ月(2024年11月)
服用パターン:
- 月曜日:服用
- 火曜日:休薬
- 水曜日:休薬
- 木曜日:服用
2日おき服用の結果
| 観察項目 | 結果 |
|---|---|
| 抜け毛 | 増えない |
| ハリ・コシ | 変わらない |
| 見た目 | 現状維持 |
実感レベルでは毎日服用のほうが安定しますが、2日おきでも維持は可能でした。
推奨される減薬の段階
減薬を考えるなら、以下のように段階的に行うのが安全です:
ステップ1:毎日服用(基本)
↓
ステップ2:1日おき服用
↓
ステップ3:2日おき服用
↓
ステップ4:週に1日は休薬日を設ける
僕は現在、週に1日は「何も飲まないデー」を設けていますが、それでも状態は安定しています。
【実験3】デュタステリドを3日おきに服用した場合はどうなるのか
検証内容
さらなる減薬の可能性を探るため、3日おき服用を試験的に実施しました。
検証期間: 約1ヶ月(2024年12月)
服用パターン:
- 月曜日:服用
- 火曜日:休薬
- 水曜日:休薬
- 木曜日:休薬
- 金曜日:服用
3日おき服用の結果と体感
体感として感じた変化
- 抜け毛量は目に見えて増えたわけではない
- ただし、髪のハリ・コシが少し弱まる感覚があった
- 洗髪時の手触りに**「あれ?弱ってる?」という微妙な違和感**が出てくる
- 強い悪化やミノタブ減薬時のような急速な退行はなし
- しかし、「維持 → わずかに後退」に傾いていくイメージ
医学的な観点からの考察
デュタステリドの半減期は約3〜5週間と長いものの、服用を1日でも休むと血中濃度が徐々に低下し始めます。
3日おき服用のリスク:
- 5α還元酵素は常に体内で再生され続けている
- 3日以上あけると酵素の再活性化が進みはじめる可能性
- DHT(薄毛に関与するホルモン)が再び増えていく余地ができる
結論:3日おきは推奨できない
- **「現状維持ができる人もいる」**が、
- 「少しずつ弱っていく人のほうが多い可能性が高い」
- 僕自身もわずかな退行を感じたため、3日おきは推奨できません
なぜデュタステリドは減薬に耐えるのか?ミノタブとの比較
デュタステリドの減薬に耐えられる理由
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 半減期が長い | 約3〜5週間体内に留まる |
| I型・II型両方を阻害 | より強力にDHTを抑制 |
| 効果の蓄積 | 血中濃度が安定しやすい |
ミノキシジルタブレットの減薬は要注意
一方、ミノタブの減薬はほぼ確実に退行しました。
ミノタブ減薬時の変化:
- 目に見えて頭頂部のボリュームが低下
- 再開時にまた辛い初期脱毛を経験
- 減薬から約1〜2ヶ月で明らかな変化
デュタステリドは減薬に耐えるが、ミノタブは耐えにくい。 ここは実感として強く伝えたいところです。
ミノタブをやめたときの衝撃、そしてそこから改善した写真からも明らかです。
デュタステリドを減薬するメリット・デメリット
メリット
1. 副作用の軽減
デュタステリドはフィナステリドより効果が強い分、副作用の発現頻度がやや高いとされています。
主な副作用:
- 性欲減退:8.3%
- 勃起不全(ED):10.8%
- 射精障害:4.2%
- だるさ・倦怠感
- 肝機能への影響
減薬することで、これらの副作用のリスクを軽減できる可能性があります。
2. 経済的な負担の軽減
デュタステリドの費用(1ヶ月あたり)
| 入手方法 | 費用目安 |
|---|---|
| 先発品ザガーロ(医療機関) | 9,000〜11,000円 |
| ジェネリック(医療機関) | 5,000〜7,000円 |
| 個人輸入 | 2,000〜3,000円 |
1日おきにすれば、単純計算で費用が半分になります。
3. 服用の手間が減る
毎日の服用が負担に感じる方にとって、1日おき・2日おきの服用は精神的にも楽になります。
デメリット
1. 医学的エビデンスが不十分
隔日服用は医学的エビデンスに欠ける方法であり、長期的な安全性や効果は保証されていません。
2. 効果が個人差に左右される
僕の場合は維持できましたが、すべての人に当てはまるとは限りません。
3. 自己判断のリスク
急な変更を避け、医師の指導に従って徐々に調整することが重要です。自己判断での減薬は推奨されません。
デュタステリドの隔日服用を安全に行うための注意点
1. 必ず医師に相談する
フィナステリドは通常1日1mgが処方されますが、副作用が出やすい場合には医師と相談のうえで半量に減らしたり、隔日服用に切り替えたりすることが可能です。
デュタステリドも同様に、医師との相談が必須です。
2. 段階的に減薬する
毎日の服用から一日おき、さらには週に数回というように段階的に薬の量を減らしていきます。
急激な減薬は避けましょう。
3. 状態を記録する
- 写真による記録(同じ角度・照明で定期的に撮影)
- 抜け毛の量のチェック(シャワー時、枕元など)
- 髪質の変化(ハリ・コシ、手触り)
4. 定期的に医師の診察を受ける
減薬後も定期的に医師の診察を受け、状態を確認してもらいましょう。
5. 初回は必ず医療機関で処方してもらう
個人輸入は偽物や品質不明の製品のリスクがあります。必ず最初は医療機関で処方してもらい、副作用などを確認してから個人輸入を検討しましょう。
デュタステリドの効果を最大化するための生活習慣
減薬しながらも効果を維持するためには、以下の生活習慣も重要です:
1. バランスの良い食事
- タンパク質:髪の原料
- 亜鉛:髪の成長をサポート
- ビタミンB群:頭皮環境を整える
- オメガ3脂肪酸:炎症を抑える
2. 適度な運動
血行促進により、頭皮への栄養供給が改善されます。
3. 十分な睡眠
成長ホルモンの分泌が活発になる22時〜2時の間に睡眠を取ることが理想的です。
4. ストレス管理
慢性的なストレスは抜け毛を促進します。
5. 頭皮ケア
適切なシャンプー選びと洗髪方法で、頭皮環境を整えましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. デュタステリドの隔日服用は医師に相談すべきですか?
A. はい、必ず医師に相談してください。医学的エビデンスに欠ける方法であるため自己判断で行うことはお勧めできません。
Q2. フィナステリドも隔日服用できますか?
A. フィナステリドは半減期が6〜8時間と短いため、隔日服用は効果が不安定になる可能性が高いです。デュタステリドの方が隔日服用に適しています。
Q3. ミノキシジルも隔日にできますか?
A. ミノキシジルは減薬すると効果が落ちやすいです。僕の経験でも、ミノタブの減薬は明らかに退行しました。
Q4. 隔日服用でも献血はできませんか?
A. デュタステリドは血中半減期が長いため、服用中だけでなく、服用を辞めてから6ヶ月間は献血を控えるようにしましょう。
Q5. 隔日服用で効果が落ちたらどうすればいいですか?
A. すぐに毎日服用に戻し、医師に相談してください。早期対応が重要です。
Q6. デュタステリドの隔日服用はどのくらいの期間続けられますか?
A. 僕は半年以上続けて維持できていますが、長期的な安全性は不明です。定期的に医師の診察を受けることが重要です。
Q7. 3日おきはやめたほうがいいですか?
A. 僕の体験では、3日おきだと髪のハリ・コシが弱まる感覚がありました。2日おきまでにとどめるのが安全です。
僕のデュタステリド減薬の全記録(まとめ)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 減薬前の服用 | 毎日0.5mg |
| 1日おき服用 | 現状維持可能(半年以上) |
| 2日おき服用 | 現状維持可能(1ヶ月) |
| 3日おき服用 | わずかに退行の兆し(推奨しない) |
| ミノタブとの併用 | ミノタブは毎日5mg継続 |
| 副作用 | 減薬後も特になし |
| 費用削減効果 | 約50%削減 |
| 現在の状態 | 維持期で安定 |
デュタステリド隔日服用を検討している方へのメッセージ
デュタステリドの隔日服用は、長い半減期という特性を活かした減薬方法です。
僕の実体験では、1日おき・2日おきの服用でも現状維持は可能でした。ただし、これはあくまで個人の体験であり、すべての人に当てはまるわけではありません。
重要なポイント:
- 必ず医師に相談してから始める
- 段階的に減薬する(毎日→1日おき→2日おき)
- 状態を記録し、変化に敏感になる
- 定期的に医師の診察を受ける
- 3日おきは推奨できない
AGA治療は長期戦です。経済的な負担や副作用との兼ね合いを考えながら、自分に合った継続可能な方法を見つけることが最も重要です。
この記事が、デュタステリドの減薬を検討している方の参考になれば幸いです。




























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